
ご縁があってめったに手に入らない食材が手に入ることがある。葉山にはいろいろな人が住んでいて、友人のBさんのご主人は、パキスタンのフンザが生まれ故郷だ。そのご主人がフンザに里帰りし、日本に戻ってくる時に手荷物で何キロもの干し杏を運んで来てくれる。ずっとずっと昔から変わらぬ方法で今も作り続けているそうだ。だから農薬も知らないし、もちろん天日干しでカラカラに乾いて、太陽のエネルギーをいっぱい含んでいる。乾いて堅くなった杏を口の中に放り込むとすっぱくて甘くて最高に美味しい。気分は一気に「最期の秘境フンザ」へと飛んでいく。

写真左:杏とカシューナッツのパン
(全粒粉35%生地)
写真下:杏とくるみのケーキ
(卵とバター不使用、パン種入り)